TOP > オーダーメイド車いす > 製作事例02
ご利用される方が自らデザインした車いすを、互いに相談しながら完成させたという、非常に珍しいケースです。進行性の難病・筋ジストロフィーを患っているこのユーザー様は、入院生活を送っておられました。
そんな中での大きな楽しみは、「家族と一緒に東京ディズニーランドへ出かけること」ですが、座っている姿勢を維持できず、ストレッチャー(寝台)型の車いすを使われているため、サイズの問題で入れない施設もありました。
そこで、より多くの施設やエレベーターを利用できる、サイズの小さなストレッチャー車いすを製作することになりました。
利用者と共に設計したこの車いすには、画期的なアイデアが多く含まれています。
まず、身体に影響がない部分のほとんどは着脱式にし、必要に応じて取り外しを可能に。また、呼吸器搭載台や荷物台など、医療機器の設置や取り外しに必要な部分も、スライド式やムダなく設置できるものを採用。
これらの工夫により、安全かつ快適に使用できるサイズを保ちつつ、コンパクト化に成功しています。加えて、自宅での保管を考慮し、通常の固定フレームを折りたたみ式に変更しました。
結果として、完成した製品は大変ご満足をいただけました。私たちとしても、利用者の方が考えたデザインを具現化できたことは、いい経験になったと感じています。
保管に場所を取るというストレッチャー型ならではの悩みも、折りたたみ式のフレームで解消しています。 |
必要に応じてパーツを外し、スリム化できるため、エレベーターにもスムーズに乗れるようになりました。 |
|
手元のレバーで上半身の角度を変えられる、リクライニング機能も搭載。パレードの観覧も楽な姿勢で。 |
大事な呼吸器はしっかり固定。安全の確保にも配慮した設計です。その他の必要なものも数多く積めます。 |