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01 座位保持装置付きティルト式車椅子

座ることは手段であって目的ではありません。

どんな目的や場面で、どのように使うのか、そしてどのような状態で座っていて欲しいのかを本人やご家族、普段介助されている方々の声やニーズを聞き出し、シミュレーター採型器上でその姿勢を再現し、目的が達成されているかを、皆さんご納得がいくまでお付き合いします。

また、完成して納品がゴールではありません。使い始めてからがスタートです。完成した時は合っていても、日常使用する中で必ず合わなくなってきます。これは、成長に伴うことだけが原因ではなく、姿勢の変化によるものです。

崩れた姿勢で座っていた時は、崩れないように自身の持っている力を使って何とか対応しようとします。倒れたりずれたりしないで座り続けるようになることで、良い方向に身体の使い方も変わって来ます。

その時の姿勢や、変化のタイミングに合わせて座位保持装置の形状を変えることがとても重要です。

我々も身体のサイズに合っていない服や靴を履き続けるとどうなるのかを考えると、容易に想像がつきます。

しっかりしたアフターを行うことで、長く使用できますし、より豊かな日常を過ごすことが出来ます。

皆さんと座位保持装置を通し、成長を見ながら長いお付き合いが出来るのが私の願いです。

とにかく姿勢が崩れてしまうこと。外出の際にトイレやエレベーター等の狭い場所にも入りやすくなることを考慮して設計製作しました。

手動の普通型車椅子に乗っていましたが、少しの坂も上れなくなってしまう問題などを簡易電動車椅子にすることで解決できるように製作しました。

仕事中の座位姿勢、電動操作時の座位保持姿勢、安楽な座位保持姿勢、それぞれの姿勢ポジションを考慮した電動車椅子を製作しました。

電車通勤で会社に行って仕事をしたい、その移動手段のために、特例補装具支給制度を使って電動車椅子を製作することに成功しました。

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